信頼できる製品づくりに徹底してこだわります。
弊社ではお客様のご要望に応じて、御注文頂いた製品ごとに、自主検査シートを作成・提出しています。お客様の中には機械加工の一式(各15個程度62品目)に対して製品毎の検査シートの添付を求める方もいらっしゃいますが、問題なく対応させていただいています。
ISO等は取得していませんが、材料の調達から製品の加工、焼き入れや研磨等の後加工も含め、社内の加工手順の管理を社内外に明確にし、徹底化を図ることで、品質保証への弛まぬ努力を続けています。
品質保証への想い
弊社では、図面との寸法相違は問題外ですが、図面通り+αの安心感の提供こそが品質保証であると考えています。例えば図面上で面粗度(切削表面の削り粗さ)が▽であったとしても、今の工作機械や使用する切削工具は優秀なため(ほとんど日本製)同じ条件で加工したとしても▽▽~▽▽▽になります。
お客様によっては使用上▽でないと困るという方もいらっしゃり、私たちプロの作り手でも難しいということも稀にありますが、基本的には図面以上の品質になるのが今のモノづくりにおいては当たり前のことであり、さらに+αとしてその部品の使われ方まで踏み込み、ご提供出来るように努めることが次へと繋がる品質保証になると確信しています。
測定機器強化(2019年10月、工場内に測定室を新設)
偏芯度、同芯度の重要性
シャフトを加工する際には図面には記載されていなくても最低限の同芯度や同軸度、偏芯度が求められており、特に研磨が絡む精度品は多くの図面に幾何公差の指示があり、全く記載のない図面においてもある程度まで同芯度や同軸度が問われます。弊社ではセンター間600mmまでの加工であればセンターを利用して一貫加工が可能となっており、同芯加工にも対応しています。
熱処理後の指定部位の硬度も実測可能
今回導入したロックウェル硬さ試験機は、HRC、HRV、HRAでの硬度実測が可能のため、材質毎に異なる試験硬度にも柔軟に対応可能となり、材質が解らない現物を測定して加工する依頼品に対しても、現物の硬度を測定して自社で測定してリスト化してある硬度表を基に材質や熱処理などを特定、材質から現物に合わせた加工を行うことも可能になりました。
非接触・接触共に測定が可能な画像処理測定機
これまで弊社はΦ100程度までの加工品が多かったことからキーエンス社製の画像処理測定機による測定を多用していましたが、加工品のサイズ感が拡大し、長さもこれまでよりより長くなってきており、かつ非接触だけでは十分に測定することが出来ない部位も多くあったことから測定自体もかなりの工夫を必要とし、高度化してしまっていましたが、今回接触測定も可能なプローブ付きの画像処理測定機を導入したことで、穴径同士の位相や内径溝の関係性等も測定することが可能となりました。